言葉を話せない犬猫も、しぐさや表情で、喜怒哀楽さまざまな感情を表現します。
長年一緒に暮らしていると、なんとなくこんなことを考えているのではとわかるようになりますね。
ここで、猫のそれぞれのしぐさや表情に多くみられる感情をとりあげたので、参考にして下さい。
表情猫の
視力は人間より弱いが、視野は人間より広いといわれます。
目の表現でも猫の気持ちがある程度わかります。
瞳孔が開く(黒目が真ん丸くなる) … 猫が
怖がっているとき、
驚いたときに多くみられます。
* 暗いところにいるときも自然に瞳孔が開きます
瞳孔を細める(黒目が細く縦長になる) … 猫が
攻撃するときによく見られます
* 明るいところにいるときも自然に瞳孔が細くなります
瞳孔が中程度開く … 通常時
猫の聴覚は人間の聴力よりもかなりよいといわれています。
耳の動きでも猫の気持ちがある程度わかります。
耳がピンとはる …
驚いたり、興味を持っているときによく見られます
耳を伏せるとき …
攻撃や
防衛するときによくみられます。
顔(目と耳の表現)瞳孔が中程度開き、耳が立っているとき … 警戒しているとき
瞳孔が中程度のまま目をそらし、耳は横向き … 警戒とともにやや威嚇している
瞳孔が開き、耳を伏せている … 恐怖、困っているとき
瞳孔を開きやや目を細め、耳を伏せている … 攻撃や防衛
瞳孔を開き、やや耳を下向きにしている … 防御的威嚇
瞳孔を開き目を細め、耳を完全に後ろに伏せている … 威嚇
猫のひげはとても感知する能力が高く、よく狭いところに入っている猫ちゃんなども自分が通れる狭さかどうかをひげで判断しているようです。
そのほか周囲の状況や獲物などの感知もひげが役立っているといわれています。
ですので、決してきったりしないようにしましょう。
ひげが前に大きく出ている … 積極的
ひげが後ろに引いている … おびえている
ひげが中間の位置 … リラ
ックスしている
動作猫の尻尾は機嫌を表すほか、バランスをとったりすることにも役立っています。
尻尾がピンと立って左右に少し振れている … 甘えたいとき、自信があるとき
尻尾が膨らむとき … 威嚇するとき、怖いとき
1~2回尻尾をふる … お返事
尻尾を大きく左右に振る … いらいらしているとき、不機嫌のとき
尻尾を立ったままぴくぴくさせる … 獲物を見つけたとき
尻尾を下げてお尻のほうに丸め込んだとき … 怖いとき
猫は姿勢でも気持ちを表現するときがあるようです。
体を小さく丸めてじっと伏せているとき … 怖いとき
体をピンとはってのしのし歩いているとき … 自分を大きく強く見せている
背中を弓なりにして尻尾を膨らませてピンと立てているとき … 怒っているとき
おなかを見せてごろんとしているとき … 安心して遊んでほしいとき
体を頻繁になめているとき … ストレスがたまっているとき
* 体をなめるのはリラックスするためでもありますが、単に毛づくろいをしていることも多いです
猫ちゃんそれぞれ個性があるので、当てはまらない場合もありますが、基本的な感情表現として参考にしてください。